花屋の窓から 第4回「ヨモギ」by 織田真希
今年もお店で「夏休みの一研究お手伝いコーナー」が始まった。
夏休みで思い出すのは、小学生時代の「薬草集め」である。
学校側から提示された数種類の薬草を、各自夏休み中に収穫して、休み明けに学校まで持っていく。しかもナマではなく乾燥させた状態でという条件つきで。
ヨモギ、ゲンノショウコ、ドクダミ、カキの葉、タンポポの根などなど。
他にもあった気はするが、一応ノルマもあり、一番数が稼げたのが(笑)家の周りに沢山生えていたヨモギだった。
当時、区画整理が進む前は、学校までの道にいろいろな植物が生えていて、朝・夕方の等下校中に友達と草花をつんで歩いたのは、子供の頃の印象深い思い出の一つである。
夏休み明けに薬草をいっぱい集めてパンパンになった紙袋を両手にさげたランドセル姿は当時あの地域では見慣れた光景だったはず。自然豊かな信州とはいえ、
今、天然のヨモギが生えている環境は、どのくらいあるのだろう。
大人になった今、平成、令和の時代に、薬草集めはムズかしいよな…と思ったが、最近知ったのは、
どうやら別の地域では行われていなかったという衝撃の事実であった(笑)
ヨモギ:花言葉「幸福、平和、夫婦の愛情、決して離れない」
by 織田真希